昨日は、アーユルヴェーダの生活術第2回のクラスを開催しました。
今回は、アーユルヴェーダが考える冬の心身の状態と過ごし方についてお話したので、こちらにも紹介します。
木枯らしがぴゅ~ぴゅ~と吹き始め、本格的な冬がやって来ました。寒さから体調不良も起きやすい冬ですが、ちょっとした心がけで、ぐっと快適に過ごせるようになるので、ぜひ一つでも二つでも気軽に暮らしに取り入れていただけたらと思います。
【冬の心身と過ごし方】
晩秋から冬にかけて、空気が冷たく、乾燥してきます。その影響で、ヴァータ(風のエネルギー)が増えやすく、腰痛や皮膚の乾燥が強くなります。また、手足が冷たくなり、循環障害(高血圧や虚血性心疾患、脳血管疾患など)が起こりやすくなります。ヴァータの持つ性質(乾性、冷性、軽性)と反対の生活(湿性、温性、重性)をこころがけヴァータを増やさない過ごし方が大切です。
また、体力・消化力は一年の中で最も強くなる時期です。食欲も旺盛になります。たくさん食べてよく運動し、おいしい食事を楽しみましょう。
*食事には、脂肪質の多いもの、体に栄養を与えるもの、温かいものをとる。
*低カロリーの食事や食事量を減らすなど(=軽性)、乾物やドライフルーツ(=乾性)は、×。 食事を抜くことも「不規則」でヴァータがUPするので×。
*生ものや冷たいものはなるべく避け、火を通した温かいものをとるようにする。
特に白湯やスープは、◎。
*調理には、油やギーを使い、味付けはやや濃いめがよい。特に、甘味・塩味・酸味をメインにもってくるとよい。
*オイルマッサージを毎日する。しっかり運動し、よく体を動かす。
*冷たい風に長時間ふれることをなるべく避ける。
*ヴァータを鎮静するハーブやスパイスを生活にとりいれる。
(リンデン、ローズマリー、オレンジピール、レモンバーベナ、マロ―ブルー、シナモン、ショウガ、カルダモン、フェンネル、長こしょうなど)